85歳父の苦悩

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カート歩行の姿を見られたくない

父が現役を退いてから約20年経過した。その間、足腰が弱ったため大好きなゴルフを辞め、車の運転も危ないからと免許返納し、大好きな母も亡くなり、そして、数年前の入院を機に足のふらつきが一層酷くなり、今ではカートを使ってやっと歩ける状態である。
現役時代は、営業畑でバリバリ仕事をこなしていただけに、現在の自分の姿とのギャップをどうも受け入れられない感あり。故に年々外出が減ってきている様子。
今日は、ゆっくり時間をとって、父に本音を聞いてみた。すると
「カートで歩いている姿を他人に見られたくない、だからあまり外出したくない」と。
私からすると、意外な答えだった。
なので、私も本音で答えた。
「お父さんみたいな高齢者が車椅子だろうと、カートで歩こうと誰も気にもしないよ」と。
でも、きっと、私が何と言おうと父は気にするんだろうな。
私だって、青のりが歯についていたことを後で知って、友人から「誰もそんなの気にしてないよ」と笑い飛ばされても、やっぱり気になるもんなぁ。
自意識過剰な遺伝子バッチリ受け継いでいるみたいです…

地域の老人クラブは女性ばかりで行きづらい

今回、市内の社会福祉協議会や市役所に直接電話で聞いたが、数百種類のいわゆる「老人クラブ」があることに驚いた。内容は茶話会、健康体操教室、料理教室、麻雀クラブ等々、多種多様に渡っている。
父に早速、近所の老人クラブを勧めたが「あー、そこは行ったことがあるけど、全員女性で行きづらいから一回で辞めた」と。これも、現役時代、男性社会でずっと戦ってきたが故に、今更、おばちゃん、いや(失礼!)、女性達とわちゃわちゃ話して盛り上がれるかいなっ!という気持ちなのでしょう。

娘からのアドバイス

父の気持ちも十分にわかるけど、こんなことグチグチ言っていても、現状何も変わらないし、いや、むしろ、フレイル(健康な状態と要介護状態になる前の中間の段階)が進行して、「寝たきり」や「死」に近づく一方なのです。そこで、①とにかく毎日良質なたんぱく質を沢山摂ること、②とにかく予定を沢山入れて外出すること、③自分が参加したいコミュニティがなければ、気の合った者同士で作ればいいとアドバイスしました。



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